2012年2月23日木曜日

将棋の順位戦でフリークラスになったら もしその時点で竜王戦で1組とかに残ってい...

将棋の順位戦でフリークラスになったら

もしその時点で竜王戦で1組とかに残っていても問答無用で

フリークラスですか?

もしそうならば棋士にとって順位戦が1番重要であとのはおまけってことですか?


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…いくつか誤解があるように思えます。最初に2つ断っておきますが。

フリークラス在籍の棋士も、順位戦以外の棋戦には、

順位戦参加棋士と同様に参加することができます。

補足で、「名人に挑む順位戦」とおっしゃっていますが、

順位戦=名人をトップとするクラス別ピラミッド構造のリーグ戦です。

「ほかのタイトルの順位戦」というものは存在しません。







さて、順に進めますが。まずフリークラスの制度について整理します。

フリークラス所属棋士となるパターンには、3つあります。



① B級1組以下の棋士が「フリークラス宣言」をして順位戦から退く場合。

現在、フリークラス棋士の約4割がこの①に該当します。

有名棋士では中原十六世名人や米長永世棋聖などの例がありますね。

棋士にとっては大きな負担であるところの順位戦から退き、

普及活動などにより力を入れたいと思っている人のための制度です。

順位戦在籍可能年数+15年、もしくは65歳の定年に達した場合は、

その年度に始まる棋戦で全て敗退した時点で自動的に引退となります。

ただし、順位戦在籍可能年数の間は、

65歳に達しても現役棋士としてフリーに在籍し続けることが出来ます。



(順位戦在籍可能年数…C2陥落には最短何年かかるかという事です。

所属していた順位戦のクラスから毎年降級ないし降級点の成績を取ると、

何年でC級2組から降級するかの年数を数えます。)



② C級2組で降級点を3つ取ると、フリークラスへ降級します。

現在、フリークラス棋士の約半数がこの②に該当します。

10年以内に復帰規定の成績を挙げて順位戦に復帰できなかった場合、

もしくはその10年以内に年齢が満60歳の定年に達した場合は、

その年度に始まる棋戦で全て敗退した時点で自動的に引退となります。



③ 三段リーグで次点を2回取り、フリークラス編入資格を行使した場合。

伊藤真吾四段と吉田正和四段の2名がこの③に該当します。

こちらも10年以内に復帰規定の成績を挙げて順位戦に復帰できなかった場合は、

その年度に始まる棋戦で全て敗退した時点で自動的に引退となります。

(両名とも20代ですが、規定を突破できなければ30代で引退…となります。)



(順位戦復帰規定…

1.年間対局(4月1日~3月31日)の成績で、

「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、なおかつ勝率6割以上。

2.良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上。

3.年間対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。

4.全棋士参加棋戦優勝、タイトル戦挑戦。)



以上です。ゆっくり読んでくださいね。







>フリークラス行きになったら、

他の棋戦は受けられないってきいたことがあるんで

もし順位戦で降格してフリークラス行きとなっていたら、

その時に順位戦はだめだったけど、

ほかのタイトルの順位戦は1組とか、

挑戦者決定リーグに残る位のレベルであったとしても、

順位戦がだめならフリークラス行きとなって、

他のタイトルのリーグには残れないって事ですか?



これはいくつか誤解があります。



順位戦以外の棋戦には参加できます。

himajin_all_the_peopleさんのおっしゃる通り、

竜王戦で1組に在籍していれば来期も1組在籍で(中原十六世名人)、

挑戦者決定リーグにいても同様(王将リーグ…米長永世棋聖)です。

括弧内はいずれも過去の例ですが、そう昔の事ではありません。

どちらも「フリークラス宣言」で転出したパターン①の棋士です。

ちなみに中原十六世は1組から挑戦者決定戦まで進んだこともあります。



降級した棋士に関しての前例はありませんが、制度的にはありえますね。

フリークラスへ陥落(パターン②の棋士)したからと言って、

他棋戦でシード権などを失ったりすることは、一切ありません。

ただ、そもそも論を言えば、竜王戦1組入りやリーグ入りを果たしている棋士が、

順位戦から陥落してフリークラスに入るというのは、相当ありえない事です。

挑戦権争いに絡む棋士が、C級2組で何年も負け越すはずがありません。







長文失礼しました。ご参考になりましたら幸いです^^。



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ちょっと誤解があるみたいです。



>フリークラスいきになったら他の棋戦(名人以外に挑むリーグ戦)はうけれないってきいたことがあるんで

これは間違いですね。他の方の回答にもあるとおり、フリークラスになると順位戦は対局できませんが、その他の棋戦は全て対局できます。ですからたとえフリークラスに行っても竜王戦で1組にいれば来期もそのままですし、挑戦者決定リーグにいても同様です。

ただしフリークラスには10年引退規定がありますから、10年以内に所定の成績をあげて順位戦に復帰できなければ今度こそ問答無用で全部パーです。w



>棋士にとって順位戦が1番重要であとのはおまけってことですか?

他がおまけ、というのはいいすぎかも知れませんが、順位戦が棋士の生活のベースになっていることは間違いないですね。例えば同格とされている竜王戦は降級がなく、ずっと6組で初戦負けしていても引退の危機に立たされることはありませんから。


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質問の意味がよくわかりませんけど?

何が聞きたいのでしょうか?

ようするに即引退、解雇そういう意味でしょうか?

よく読んでください。



宣言によるフリークラス棋士

◦B級1組以下の棋士が順位戦終了後から年度末の間に「フリークラス宣言」をすると、「フリークラス棋士」となります。

◦「フリークラス棋士」は順位戦を対局しません。また、一度宣言すると順位戦に復帰することはできません。

◦順位戦以外の棋戦は対局できます。



その他のフリークラス棋士

◦C級2組の棋士が降級点を3つとるとフリークラスに降級します。

◦三段リーグで次点を2回取った棋士はフリークラスに編入される権利を得ます。

◦「フリークラス棋士」は順位戦を対局できません。順位戦以外の棋戦は対局できます。

◦フリークラスからC級2組への昇級規定は以下のうち一つを満たした場合です。(※「年間」は4月1日から翌年3月31日までをさします)

1.年間対局の成績で、「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、なおかつ勝率6割以上。

(例・2005年度で、日本シリーズ・新人王戦の出場権のない棋士の場合は17勝)。

2.良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上

3.年間対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。ただし、同じ棋戦で同一年度に2度(当期と次期)対局のある場合も1棋戦として数える。

(例・2005年度で、日本シリーズ・新人王戦の出場権のない棋士の場合は30局)。

4.全棋士参加棋戦優勝、タイトル戦(朝日オープン将棋選手権含む)挑戦。

◦上記の復帰規定に該当する成績を取れずに、編入後10年間(4月1日付転入・昇段の場合は満10年、10月1日付昇段の場合は10年6ヶ月)経過、もしくは満60歳の誕生日を迎えた年度が終了した場合は引退となります。



フリークラス棋士の引退規定

◦宣言によるフリ―クラス棋士は原則として65歳、その他のフリ―クラス棋士は原則として60歳で定年となり、引退することになります。

◦その他のフリ―クラス棋士はC級2組から陥落(もしくは三段リーグ次点2回で四段昇段)後10年以内にC級2組に昇級できないと引退になります。なお、10月1日付でフリ―クラス四段に昇段した棋士の場合は、10年半以内に昇級できないと引退になります。

◦宣言によるフリ―クラス棋士の場合、順位戦在籍可能最短年数(現在のクラスから、降級と降級点を毎年続けた場合の順位戦に在籍できる年数)に15年を加えた年数が過ぎると、引退になります。例・C級1組で降級点1つ持っている棋士の場合は19年。

◦上記年数に達しなくても、65歳になると引退になります。

◦ただし、順位戦在籍可能最短年数の間ですと、65歳を過ぎても現役でいることができます。(例・B級2組で降級点を持っていない63歳の棋士がフリ―クラス宣言をしたら、70歳まで現役を続ける事が可能)



補足について

これだけフリークラスについて書いてありますけど?

これで分からなければ、回答の仕様がありません。



>名人の順位戦がだめならフリークラスいきとなって他のタイトルのリーグには残れないって事ですか?<

参加出来ると書いてありますけど?



順位戦は基本給が出ます、対局料という。

リーグ戦ですので、対局数も決まっています。



他の棋戦はリーグ戦ではなく、トーナメント戦ですから、負けたら終り、1対局料だけです。



他のリーグ戦は受けられない、これを勘違いしたのではないでしょうか?

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