2012年3月27日火曜日

5歳の息子の棋力について 礼儀作法を身に着ける為、5ヶ月前から将棋から将棋道場に...

5歳の息子の棋力について 礼儀作法を身に着ける為、5ヶ月前から将棋から将棋道場に通わせました。とても将棋好きになり、4級に認定されました。
先日、市の将棋大会でE級(級クラス)で4位入賞になり、道場の20人程いる小学生には負けなくなりました。先生(指導員の免許を持っている)は、年内に1級に認定できそうな事、このまま行けばほぼ確実にプロ棋士になれるから将励会を見据えて個人指導して行きたいと言われています。皆さんからみて、レベル的にどう思われますか?息子はかなりやる気なのですが、まだ年長さんで、年上の子ばかりの世界に飛び込ませて良いものか…一人っ子なので遠征費用等は、問題無く出せると思うのですが、周りの大騒ぎに親として戸惑いと、息子の意欲を尊重したい気持ちの両方です。私は将棋があまり良く分からないので、皆様からみてどう思われますか?長文ですみませんが、宜しくお願い致します。


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都会と地方の道場のレベルに若干差はあると仮定しても、5歳で4級の棋力は素晴らしいです。

指導員の方のコメントもお世辞ではなく、本心からと思います。

将棋に関しては若いうちにプロになったほうが有利といわれており

中学生のうちに4段(プロ)になった棋士は下記の4名ですが、例外なく大成しています。

3名は名人経験者ですし、現竜王の渡辺明プロは竜王戦で防衛をすべく戦っています。

(加藤一二三(1954年)、谷川浩司(1976年)、羽生善治(1985年)、渡辺明(2000年))



大体、奨励会6級の試験を突破するには、実力的に地方では県トップ、都会でもトップ集団の実力が必要と言われており、

奨励会(プロ)の6級はアマチュアの4段くらいに相当します。

将棋倶楽部24という無料で将棋をすることができるサイトではレーティングと呼ばれる勝ち負けによる点数制で

段級位のランク付けされていますが、私の知っているアマ県代表は最低でもR2300~2400くらいです。

(ただしサイトでは感想戦を行うことはあまりないので、今の感想戦ができる環境を優先させた方が良いかもしれません。)

奨励会の1つ前のステップとして研修会(東京、大阪、愛知)で子供達が競っていますので、参加させてみるのも良いかもしれません。



誰でもそうですが、いずれ伸び悩む時が来ます。

特に子供のうちは勝ち負けに一喜一憂するでしょうから、勝てなくなると悔しさのあまり将棋を投げ出したくなるはずです。

精神的にきつい時にもめげずに自分自身に打ち勝ち、前向きに負けた将棋を振り返ることができるようであれば

プロになる資質ありと考えて良いでしょう。(それを子供に要求することは酷ともいえますが・・・。)

将棋に限らず、その辺の物事への正しい考え方は、指導員の方よりも親の言葉の方が効くと思いますので

子供を注意深く見ながら、時にはアドバイスをしてあげても良いでしょう。



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『泣き虫しょったんの奇跡 』瀬川 晶司著 講談社 

http://www.amazon.co.jp/%E6%B3%A3%E3%81%8D%E8%99%AB%E3%81%97%E3%82%...



を読まれるといいかと思いますよ。一少年がすごい困難を乗り越えてプロになるまでの道のりが、筆者自身の熱い想いと共に語られています。


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5歳で4級とは、先々楽しみですね。

この調子なら、すごいことになりそうですから、是非この能力を伸ばしてあげて欲しいです。

ただ、プロ棋士という商売自体はあまりお勧めできるものではありません。

奨励会は全国から神童と呼ばれた天才集団の集まりです。この中からプロになれるのは

ほんの一握りで、さらに年収1000万円を超えようと思ったら、さらにその中の2割くらいです。



奨励会に入るほどの優秀な子がそのまま大学に進めば、一流大学合格は間違いなく、

年収1000万は労せずして稼げるでしょう。その点、将棋はハイリスクな割りにリターンが

少ないです。



また最近将棋人口が減っており、将棋のスポンサーが減っていること、コンピューター将棋が

どんどん強くなり、10年後くらいにプロを超える可能性もあります。この時、プロ棋界がどういう

状況になるのか、とても不安定です。



というように、プロ棋士にするかどうかは別として、今のレベルはとてもすごいことですから、

是非、伸ばしてやって欲しいものです。将棋は小さい子が大人に勝てるゲームです。

年上にも勝てることで大きな自信につながるでしょう。私もこんなに小さくて強い子が、

果たしてどこまで行くものか見てみたいものです。

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