「将棋界の危機」
「将棋の渡辺明竜王とコンピューター将棋ソフト「ボナンザ」の対局が21日、
東京都内のホテルで行われ、112手で渡辺竜王が勝ってプロの貫禄を示した」
と報じられています。
仮定の話で申し訳ありませんが、コンピュータがプロ棋士に勝ち越すようなことになったら、
将棋連盟そのものの存在が危うくなるのではありませんか?
大分前の話ですが、今は亡き塚田九段が「コンピュータが我々のレベルに達するには、
図書館ほどの大きさを必要とするだろう」と言っていました。
それが、ボナンザの販売価格は、5,800円 (税込)で、
キャンペーン価格が3,980円 (税込)とは驚きです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070322-00000002-maip-soci
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チェスは既に、人間の世界王者と同等に戦えるソフトがあるようですが、
かといってチェス界が危機になったのか?というと違うのではないでしょうか。
将棋も同じ。人間同士の戦いだからこその面白さはなくなりません。
なお将棋に関して言えば、終盤の正確さではコンピュータソフトが上ですが、
序中盤の構想力は人間には当分、適わないと思います。
今回の竜王の一戦では、多分、ボナンザ側が最も力の出せる戦型を
(相穴熊戦)あえて竜王が選んだような気がします。
ソフトには定跡が詰め込まれていますが、それも全て人間が作ったもの。
今後、ソフト内の定跡も常に更新されていくのでしょうが、それも全て
人間が既に編み出した手順に過ぎません。
それでも、「コンピュータソフトのほうが人間より上」と言い切れるでしょうか?
プロ棋士をも越える構想力を、ソフトに備えさせることができたら、その時こそ
上回ったと判断していいでしょう。
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質問者のご心配は今のところ杞憂だと思います。
渡辺竜王のブログ解説を見れば竜王がボナンザを
90手目ではやくも引導を渡していたことがはっきりします。
ボナンザの89手目の2四歩からの攻めがくれば、切り返しの
90手目の3九龍捨てで勝ちだと。
竜王はソフトがどうくるかなど、お見通しだったのですよ。
だって、ソフトは人が集めた棋譜デターの塊に過ぎんではないですか。
ひとの心理まではデーター化なんてできるわけがありませんよ。
敵を知り己をも知れば100戦危うからず。
ソフトが竜王・名人をしのぐなんて、心理がないソフトには永久に不可能。
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将棋連盟並びにプロ棋士の存在価値は、コンピューターが仮にタイトルホルダーに勝ち越すようになってもあるはずです。
人間同士が限られた条件の中で戦うことに意味があるからです。
100m走で、誰が何秒で走るのか、オリンピックの金メダルは誰か、世界新記録が出るのか。それに対する興味は、たとえ「オートバイなら5秒もかからない」時代になっても、変わらないのです。
ワグナーが時速100マイルで投げた、いやズマヤは102マイルを出したといっているそばで「ピッチングマシーンなら120マイル投げるぜ」という話を持ち出されても・・・ということです。
ちなみに、今回のボナンザについては膨大な数の人間同士の対局棋譜をベースにしてあるということですから、かなり乱暴に言えば、渡辺竜王は数百年間のプロ棋士を相手に戦ったともいえるわけです。それだけ現代将棋も進歩した(している最中である)ことの証明ともいえます。
余談ですが、終盤力では圧倒的にボナンザといわれながら、終盤での速度計算ミスや事実上の見落としがボナンザにあったという、意外な面が見られたのが収穫でした。まだまだコンピューター将棋には「未熟」な部分がありそうです。しかし、それも克服して「プロが負ける」時はまもなくやってくるでしょうけど・・・。
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ソフトは定跡が詰め込まれているのはたしかですが、中盤は動かせるますによるコンピューター自身の点数計算だと思いますよ。。。(まあ、CPUはあくまで人の命令・条件で動いている事はたしかですが。)
んで、基本的には関係ないでしょうね。
人の力でやるから意味があります。
将棋に限らず、これからスポーツでもなんでも、ロボットの方が優れた時代になります。
例えば、ウェイトリフティングとかって、重機を使ったほうが良いし、いくら人が速く走っても、車には勝てません。
重機じゃなくとも、装着型の機械(パワードスーツ)みたいなものだってあるし、
動くものでいえば、セグゥエとかありますから、コンパクトでいて、早く動けるものもがドンドンできるでしょう。
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