2012年3月28日水曜日

【将棋】人間VS.コンピュータ

【将棋】人間VS.コンピュータ

400万手も先を読めるコンピュータ相手に、なぜ(どうやって)人間は勝てたのですか。


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渡辺竜王のブログ解説を見れば竜王がボナンザを

90手目ではやくも引導を渡していたことがはっきりわかります。

ボナンザの89手目の2四歩からの攻めがくれば、切り返しの

90手目の3九龍切りで勝ちだと、数手前からソフトのクセを見抜いていたのです。



竜王はボナンザがどうやってくるかなど、お見通しだったのですね。

だって、ボナンザはかつて人が指した約6万局の棋譜デターの塊に過ぎません。

相手のクセや心理まではデーター化なんてできるわけがありません。

敵を知り己をも知れば100戦危うからず。

ソフトは実戦経験がないのと同じ。多分今後負けた棋譜のデーターを

入力しそれなりの改善はしてくるでしょうが、実戦で感得した相手の心理まで

データー化するなんて芸当などとてもむりでしょうね。



ソフトは模範解答は得意でも今まで出会ったこともない局面の対処は苦手です。

これは丸暗記学生が見たこともない試験問題に直面し一行も書けないのと似ています。

竜王はボナンザが仕損じそうな手順を考え出し、落し穴に誘導したのですよ。

そのような竜王・名人をしのぐなんて、人の心の動きをデーター化できないソフトは

無理に決まっています。せいぜい暗記に励んでください、と皮肉が言いたくなりますね。



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クセや心理はデータにする必要は無いと思いますけど・・・

将棋はあくまで論理の積み重ねですから。人同士の対局は若干違いますけど。



そして、コンピューターがいくら手が読めようとも、それは製作者が最善だと考える条件を満たしている手をさすのにすぎません。

一般的には駒が動ける場合の数が多いというのが、条件だとおもいます。(詰み・定跡があるときはそれが優先)



『つまり、将棋は一般的に場合の数(指せる手)が多いときに有利とされていますが、局面に応じて指せる手が少ない手が有利な手である事があるのです。

人はあらゆる方向から思考する柔軟性が持っているために、「一見不利であるような手でも、実は良い手」という手を見つけ出す事ができますが、コンピューターはあくまで製作者の条件を満たす手を指しているために、そのような手をさすことが不可能なのです。』



故に、この条件をもっと緻密に、場合わけしていけば、やがてコンピューターがかてるようになるかもしれません。

(まあ、処理は大変になるのでしょうが)


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皆さんの仰るとおりでソフトは基本的に、今まで人間が積み重ねてきた

叡智(定跡、手筋ですね)を入れているだけに過ぎず、ほっておけばそのまま

進歩のない存在です。



ですから、進歩する人間には勝てない、ということになりますね。

時間の短い将棋なら竜王に勝つチャンスもありますが、それは演算速度で

勝っているに過ぎず、本質的に人間を上回ったわけではありません。



いくら先を読めても、その局面に対する形勢判断が甘いので、

(ボナンザは駒得を重視する評価関数のようです)

まだまだプロには程遠いでしょう。


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コンピュータと人間の最大の違いは思考回路の違いでしょう。コンピュータは読む数の多さと速さで強くなったのです。

それに対して人間の脳は羽生三冠が以前テレビ番組で実験していましたが、思考の仕方、その広がり方、

などは左右の脳で宇宙的でしかも神秘的なものでした。そして人間の脳は素晴らしいものでした。

まだまだ人間には勝てませんが、もう5年もするとプロを脅かすものが出てくるかもしれません。

今でもアマ5~6段の実力があるそうですからすごいと思います。


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所詮はプログラムですから、それ以上の事は出来ません。

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