2012年3月11日日曜日

<将棋>将棋でも「互先」という言葉を使いますか? たまたまある辞典でこの言葉に...

<将棋>将棋でも「互先」という言葉を使いますか?

たまたまある辞典でこの言葉に出合い、「囲碁、将棋で互いに先番を・・・」と出ていました。囲碁用語かと思ってたのですが、将棋でも「互先の手合割」などと言うの

でしょうか。


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将棋で「互先」なんて自分は聞いたことがないですが…



「互先」の語源は読んで字のごとく

(コミのない時代に)お『互』いに『先』番を持つ(つまり2局指す)ことで、

そこから転じて棋力差のない手合いのことを「互先」と言うようになったのでしょう。



ただ将棋界にも過去には似たようなものがあり、

竜王戦の前身「十段戦」の決勝リーグでは

同じ相手と「先手後手を入れ替えて2局指す」ことになっていました

(6名総当りのリーグなので1人当たり10局指すことになる)。

このシステムは将棋界唯一の「互先」に当たるかもしれません。



今の竜王戦は決勝まで全てトーナメントなので、

将棋界から「互先リーグ(?)」はなくなってしまったことになります。



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「互先」と似た言い方としては、

関西の将棋倶楽部などの張り紙に書かれている

2段差 香落

1段差 先手

0段差 振りゴマ



の「振りゴマ」が相当すると思います。

将棋で「互先」が使われてもおかしくはないような気がします。

もちろん聞いたことはありませんけど。


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昭和の将棋観戦記に「後の先」という言葉を引用した例が確かあったような記憶があります。おそらくそれと混同したのではないでしょうか。将棋において手合い割は駒を落とすことを意味し、必ず落とした上手側が先手になります。


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>将棋でも「互先」という言葉を使いますか?



使いません、少なくとも私は聞いた事がありません。



>囲碁、将棋で互いに先番を・・・」と出ていました

囲碁・将棋というのは何となく一括りで語られることが多いですが(このカテみたいに)、今回ご覧になったのは誤った使用法の典型だと思います。

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