平成21年度将棋年鑑を読んで、疑問が生じました。
御指南、お願いします。
平成20年3月14日
竜王戦1組
丸山九段vs橋本七段
橋本七段の先手で71手で千日手になりました。
盤上の駒
先手
1九香、1七歩、3七角、3六歩、4八銀、4七飛、5八金、5七歩、6九金、6七歩、7八玉、7七銀、7六歩、8九桂、8七歩、9九香、9五歩
後手
1一香、1三歩、2三銀、2四歩、3二金、3三桂、3四歩、3八角、4一玉、4二金、4三歩、5三歩、5四銀、6二飛、7三歩、8一桂、8四歩、9一香
持ち駒
先手
桂、歩四
後手
なし
実戦では、▽4五銀、▲5五角、▽5四銀、▲3七角と進み千日手になりました。
質問
この局面で、▽4七角成と飛車を取る手は、何がダメなのですか?
先手陣は、飛車に弱い形です。
4五桂と跳ね、5四銀を使い、飛車を打ち、ミックスさせていけば勝てると思います。
もちろん、丸山九段がそうせずに千日手にしたので、悪手というのは分かります。
しかし、▽4七角成の解説がないので、何が悪いのか?よろしく御指南をお願いします。
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飛車を取って桂馬を跳ねた局面を載せます。
△4七角成▲同銀△4五桂▲4六角 (局面図)
こう進めますと先手が指しやすい局面になっています。先手陣は、飛車にそんなに弱い陣形でなく、むしろ後手陣が飛車に弱い陣形です。なんといっても歩切れが痛い。
それで後手の指し方を考えて見ますが、いずれもぱっとしません。というわけで先手が指せると思います。
①△9五香
②△3九飛
③△3一王
④△2九飛
①は、普通よくある手なのですが、以下▲同香△9八飛▲8八角△9五飛成▲8六銀となって竜取りかつ香取りが実現します。
②は、次に△3七桂成を狙った手ですが▲3八角と打たれると次の▲2八角が防げません。飛車を打たれると後手陣はもろいので先手がいいでしょう。
③は、落ち着いた手ですが手筋の▲2五歩がやってきます。△同歩なら▲2四歩から▲2三桂という筋です。
④は、次にこれといった有効手がないので、いわいるもたれて指す手ですが、例えば一例として▲6六角と打ち△3三金直に▲3八銀あたりでどうでしょうか?△3九飛成なら▲3三角成から▲4九金で竜を詰めて、指せるし。△2六飛成なら▲4七金から竜を押し戻して、先手が指せると思われます。まあここまで無理をしなくてもいいかもしれませんが。
というわけで飛車を取ってくれるのは、先手としてはありがたいと思われます。
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