読売新聞は「竜王」を将棋界の最高位として盛んに宣伝していますが「名人」より上なのでしょうか?
渡辺竜王は今期やっとA級になったばかりで羽生名人を破っても最高位に相応しいとは思えませんが・・・
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竜王が名人より確実に上といえるものは新聞社と連盟との契約金、すなわちタイトル獲得によって得られる賞金の額です。
自社で運営する棋戦を将棋界の最高権威にしたい、という読売新聞社の思惑と、財政難に喘ぐ連盟との思惑が一致した結果誕生したタイトル戦ですから、読売が勝手に独りよがりをしているわけではなく、そこにはしっかり連盟のお墨付きがあります。
ただ、タイトルの価値は賞金の額だけで決められるものではない、というのもまた事実です。とりわけ名人位には江戸時代から脈々と続く歴史と権威の重みがあります。こればかりはいかに新聞社が躍起になろうと覆せないものがあります。
渡辺竜王の功績にケチをつけるつもりは毛頭ないのですが、個人的、心情的には名人位の上に竜王がくることは一生ないだろうと思っています。
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将棋の竜王戦よりちょっと前に始まった囲碁の棋聖戦が、読売の考え方を示しているかと。
囲碁名人戦を朝日に取られた後、読売が新しく作る棋戦は、序列1位最高権威でなければならないとして、日本棋院・関西棋院(と、当時はケイイン社(変換する漢字が出で来ない、もうしわけなし)も含めて)に、優勝賞金第一位=序列一位を認めさせました。
その予選方式も(現在の棋聖戦リーグとは違い)、最後の「最高棋士決定戦トーナメント」には、タイトル保持者をシードし、その前に、各段位ごとの予選トーナメントがあり、そこでの成績優秀者を加えて、挑戦者をきめていました。
その読売の言い分が「どうです?現在のタイトル保持者と、予選を勝ち抜いた成績優秀者という、最高の顔ぶれの中なら挑戦者を選んで棋聖と戦うんですよ」と、名人戦も本因坊戦も、棋聖戦の挑戦者を選ぶための予選扱いをした発言、と見られたものでした。
将棋は、名人戦の権威を維持する大山会長に断られたのですね。そこで読売は、それでも賞金第一位にはする。表面的には名人が序列一位の表記で構わないが、実質的には同列に扱ってもらいたいし、社としての宣伝は将棋界の最高棋戦であることを謳うことを許可(黙認?)していただきたい。というような暗黙のお約束があるやに聞いております。(裏が取れる話ではありませんが)
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今年の名人戦で渡辺竜王が名人を奪取しますから見ていてください。
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歴史的には名人位が上だと思います。名人になるには、順位戦でランクを上げて行かなければならず、長期的に順位戦で高い勝率を上げ続けなければ、挑戦権が得られるA級戦に上がれません。
順位戦は総当りなので、トーナメント形式のように対戦相手との相性などで左右されない難しさがあります。
ただ、今の渡辺竜王は、羽生名人と並んで第一人社である事は間違いありません。
獲得賞金は竜王戦が上ですが、タイトルの重みは名人だと思います。
イメージとして
①名人②竜王③王将④棋聖⑤王位⑥王座⑦棋王かなと思います。
間違ってたらすいません。
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将棋を知らない世間の人は、竜王より名人の方が権威あるタイトルだと思っているし、竜王がタイトル中賞金金額が最高で、連盟もお墨付きである事を知っている私ですら、竜王より名人の方がやっぱりタイトルの最高峰だと考えていますからねえ。竜王戦はアマチュアも参加できるといういわゆる全員棋戦、トーナメントなので一発勝負の意味合いが強い(もちろん実際の仕組みは複雑ですが)ですし、名人戦は地道に実績を積み上げてA級に上がり、リーグ戦の成績トップが名人挑戦と、過去からの戦績をトータルでみた強さという意味合いが強いです。もちろん私は後者が真の最強者だと思います。
ちなみに竜王戦の前身は「十段戦」でした。素人から見れば、「九段の上が十段なの?」くらいの認識でしたよ。十段戦の最後を飾ったのは福崎文吾さんです。
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別に、読売新聞が決めた訳ではないですよ。
将棋連盟?が竜王を最高位と決めたのです。
プロ棋士になった以降は、その時点の竜王と名人が連名で自署した賞状で何段に昇段と認められます。
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