将棋のプロの棋戦の主なスポンサーは新聞社ですが、棋戦を主催すれば新聞が売れるなどの効果があるのでしょうか?
高いお金を払って主催して割に合うのでしょうか?
|||
割に合わないと思います。竜王戦なんて読売は3億を越える契約金を一社だけで出してます。それで、たくさんの棋譜を掲載するわけではなく、連日一局だけ。それだけの元が取れてるとはとても思えません。連日一局だけなら産経のように安い契約金でもいいわけですから。契約金が高ければ将棋のレベルも高いわけではないですし。結局はプライドの問題なんですね。全国紙の中でも一番の部数を誇る読売としては、毎日・朝日をはじめ、他の新聞社主催の棋戦に後れをとるというのは、面子にかけて許されない事なんだと思います。今、竜王戦が第7位の棋戦になったからって、読者が減るわけではない。将棋ファンとしてみれば、要は棋譜が載っていれば何でもいいわけですから。プライドが、読売に3億を越える棋戦を主催し続させてるんです。
|||
近所のお年寄りが竜王戦の棋譜を見たいという理由で読売新聞を購読しています。
|||
最高賞金、契約料の竜王戦の読売新聞で、グループ連結決算の売り上げが約5千億。新聞の売上だけでも、公称1000万部発行の大新聞ですから3500億くらいはあるはず。
その売上に対して、宣伝広告費のうちの1件として売上対比0.1~0.2%の経費なんて、僅かなもの。
そのくらいの額で、『読売の』竜王戦、と広告できるなら安いものかと思います。
|||
新聞をもっとも熱心に読んでいる世代が定年後世代なので、まだ効果はあるのではないでしょうか。
特に将棋は、その世代では、実力はともかく多くのファンがいます。
一家の中で一番新聞を読む層が、どの新聞を取るか決めることになるので、突然、新聞に将棋蘭が消えたら、さびしくて新聞を変えてしまう可能性は高いでしょう。
しかし、あと数年でファン層の老齢化はさらに進み、販売への効果は急速に落ちるでしょう。
そのときには、次々と将棋蘭が消えてしまうのではないでしょうか。スポーツ新聞に残る程度でしょう。
それに加えて、いまでも進行中ですが、ネット将棋やコンピュータ将棋のの普及がさらに進み、プロの価値は極端に落ちてしまうのではないかと思います。
|||
昔は娯楽は囲碁将棋しかなく、棋戦の主催は割のいい商売でしたが、今は文化事業でしょう。採算をあれこれ考えてやってられることではありません。
このまま不景気が続くと、新聞社の文化事業なんて不採算部門切りからの即詰みを食らってしまうかもしれません。そうしたらどうやって将棋プロは食べていけばいいのかわからないです。
0 件のコメント:
コメントを投稿